鍵物語・일본어열쇠이야기

日本在住の韓国人と日本人のための「和얼」Jeremy's Cafe

鍵物語つづき7

その気持ちとは「これは、どういう意味なの?」という意外さと疑問の顔だ。

Theeは、口を閉じたまま、ジェレミに目で、聞いて来た。

 


「どういう意味?」

「わたしとは、もう、会いたくないということ?」

ジェレミは、心の気持ちを精一杯隠しながら、目でこう答えた。

「もうあいたくない。もう会わないほうが良いと思う。」

 


しかし、ジェレミがTheeの怒った顔の奥に隠しているあのつめたい涙を

ずっと前からみているように、

Theeもまた、ジェレミの目の奥に、精一杯隠している迷いと悩みの気持ちを、

Theeのことを思う気持ちを、

Theeのそばで、ずっと見守りたいという隠せきれない心を、

小さく燃え始めた心の炭火をTheeは、見てしまったのだ。

 


二人の間には、長い長い沈黙が流れた。

どれだけの長い静けさが流れていたのだろう。

 


Theeが何も言わず、そのハンカチを握りしめたまま、立った。

 


ジェレミも二つの松葉杖を拾いとり、立った。

そして、帰るべき道も知らず、とにかくあの大きな戸をくくり抜け、出てしまった。

 


夜空には、月がまんまるく、思いっきりの笑顔で、ジェレミを照らしていた。

 


ジェレミをみて、思って切り、微笑んでいる月の光をあびながら、

ジェレミは、こう思った。また会えるようになるだろう。

一瞬、嬉しかった。この予感が。

しかし、少しずつ、苦しくなった。

この気持ちが、、、。

 


ジェレミは、Theeに怒ってほしかった。

何かを言ってほしかった。

ハンカチをテーブルの上に置いたまま、一言でもいいから、怒ってほしかった。

 


そうすれば、ジェレミは、Theeが元気であることを、

今までのTheeであることを、

この街でまた、ほかの人の悪口をはく相手を見つけ、

ジェレミのことなど、すっかり忘れてくれる思ったのだ。

 


しかし、Theeはジェレミのハンカチを、

もうこれ以上会わないようにしましょうという気持ちを

受け取っていた。

 


Theeらしくない。

 


ジェレミは、自分がどうやって家に戻ったのか、

全く覚えていなかった。

 


それは、鍵の働きでもあるが、心でも、もう全く何も覚えていなかったからだ。

ただただ、Theeのハンカチを握りしめるその手しか覚えていなかった。

 


あの美しい手はお氷さえもかたませるほどのつめたさを発し、

青白い氷がもっと冷たく固まりながら、小さな破片が弾けられ、

そして、ジェレミの心臓を深く突き刺した。

 


それから、ジェレミは、心臓の痛くない痛みをずっとずっと感じるようになった。