鍵物語・일본어열쇠이야기

日本在住の韓国人と日本人のための「和얼」Jeremy's Cafe

2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

鋳物語14 エピログfin.

ジェレミは、「鉄の塊」の国を出て、海を渡り、青銅の国の島々を渡った。その青銅の国、色の国を渡った。 色んな島々の、彩った町々を航り続けた。 やがて、Theeの住んでいる鋼鉄の国に、たどり着いた。 そこは、今までの島々の国とは、丸っきり違う国だった…

鍵物語 つづき13

Theeの声が聞こえて来た。 「もうひとりで、大丈夫。」 ハンカチはつめたかった。 Theeの声はひどく凍っていた。 「大丈夫だから。」というTheeの声は、ジェレミの耳にとどくまえに、 あまりのつめたさで、途中で凍ってそのまま落ちてしまった。 だから、ジ…

鍵物語つづき12

ジェレミは、死にそうだ。もう来れ以上、耐えられなくなった。 息は止まり、心臓がふるえ続け、体のすみずみまで、痛み続けた。 しかし、それが理由ではない。 ジェレミは、選択しなければならなかった。 だれかを、ジェレミ自身以外のだんかを選ばなければ…

鍵物語つづき11

ジェレミは、何も、何も、何も言えなかった。 ただ、凍りつき、そして心で泣いた。 「ごめん。」という言葉さえ出なかった。 ただ、ふるえる手で、顔をおおい、何も言えず、長い間、ぐっと耐えていた。 手のふるえは、だんだん大きくなって、とまらなかった…