ある韓国人が頻繁に「本当に」
韓国人の友人の何人かと会話をすると、「本当に」という言葉を
本当によく使う。
何かを言うたびに、本当に●●だと思います。とか、●●は本当にそう思うとか・・・
本当に を韓国語で直訳すると、정말로 である。ただ、韓国人のこの정말로というのは、ひとつの感嘆詞のように、軽い気持ちでいう言葉である。
しかし、日本語の 本当に は、全く違う。決して軽くない。めったに使わないと思ってもらったほうがいいぐらい、重みのあることばである。
だから、韓国語の정말로の感覚で、日本語の本当にを使うと、
私は、その人の言葉を、まず、軽く感じてます。
最後には、この人が言っていることは、本当かなと思うときさえある。
ましてや、会社や仕事場で、韓国人が本当に、本当にという言葉を連発したら、
最初は、言葉のくせと思ってくれるでしょうけど。(日本人が)
その人の言葉や言っていることを、軽く思えてくる、危険性があると思う。
私は、仕事上でも、公の場では、使わないように気を付けている。
相対的な思考を持っている日本人に、ほんとうに、ほんとうにを連発すること自体、
とても違和感があること。
これから何回も言うことにあるでしょうけど、韓国語を、日本語に直訳しないことが日本語の上達の近道である。
日本に来てすぐの数年は、韓国人のほうが英語圏の人より、圧倒的に日本語がうまい。
しかし、5年、10年と時間が経てば、逆転されて、英語圏の人の日本語が、韓国人の日本語と比べ物にならないぐらい、うまい。
韓国人は来日して5年間ぐらいは伸びるが、そこで、止まってしまうケースが多い。
理由は、韓国語には、日本語の「似た」言葉に直訳できる単語や表現が沢山あるので、韓国人は日本語に慣れやすい。
それが問題。韓国式日本語になりやすい。
単語や言葉は日本語だが、韓国語の直訳した日本語に似た(日本語ぽい)変な言葉を使う。
もちろん、私自身もときときそうなる(やはり、韓国人だから。笑)
ここで、言いたいのは、日本語に似た言葉は、日本語ではないこと。
日本語の中にある微妙なニュアンスや気持ち、感情等が入っていない。
自分は日本語を使う思うけど、韓国語を直訳した日本語(=日本語に似た言葉)を使うと、日本人は、頭では理解してくれます。言っていることはほぼ通じる。
しかし、日本語の感情や微妙なニュアンス、気持ち等は、伝わってこない。
私自身にも言えることだけど、
日本語は、韓国語と似た言葉ではないことを認識することが重要だと思う。
(日本に長く住んでいる人々なら、みなさん感じていることでしょうけど)
そのつもりで勉強する英語圏の人が、最終的に日本人のように日本語が使えるわけである。
これからその例を一つずつ、書いてみようと思います。